30日施行の改正道路交通法であおり運転が厳罰化される。改正道交法では他の車両の通行を妨害する目的で、急ブレーキをかけたり、急な割り込みや異常な接近、蛇行運転をするといった10類型を「あおり運転」行為として新たに規定した。

 罰則は3年以下の懲役または50万円以下の罰金で、高速道路で相手の車両を停車させるど危険を生じさせた場合にはさらに重くし、5年以下の懲役または100万円以下の罰金とした。行政処分も厳しくなり、違反1回で即免許取り消しとなる。

 今回の改正道交法は、2017年に神奈川県の東名高速道路であおり運転が原因で一家4人が死傷した事故などを受けてあおり運転が社会問題化したことから、道交法の改正と危険運転致死傷の要件を拡大するなどした自動車運転処罰法が見直された。