ホンダは25日、今夏発売を予定していたスポーツハッチバック「シビック タイプR」のマイナーチェンジモデルの投入を延期すると発表した。発売日は未定。同車を生産する英国工場が新型コロナウイルスの感染拡大に伴って生産活動に影響を受けたため、発売時期を遅らせる。自動車メーカーがコロナの影響を理由に商品投入スケジュールの延期を発表したケースは初めて。タイプRを生産する英ウィルシャー州スウィンドン工場は、新型コロナの影響で3月中旬から6月10日まで約3カ月間稼働を停止していた。そのため、全体の生産計画が後ろ倒しとなり、改良モデルの投入スケジュールに影響を及ぼした。

 タイプRは「シビックハッチバック」をベースに走行性能を大幅に引き上げた高性能スポーツモデル。今回の改良では、グリル開口部を広げてエンジンルームの冷却効率向上を図るなど、運動性能に磨きをかけた。1月開催の東京オートサロン2020で披露し、今夏に国内市場に投入すると発表していた。