ジェイテクトは23日、電流による「電食」を防ぐ駆動モーター用軸受を開発したと発表した。2024年に量産を始め、年間11億円の売り上げを目指す。

 電食は、回転中のベアリング内部を電流が通る際にスパークが起き、接触部の表面が溶融する現象。軸受の軌道に電食痕が残り、異音や振動の原因になる。現在は絶縁性のセラミックボールを軸受に使うが、コストが高い課題があった。同社は、軸受鋼の外輪外径と端面に特殊コーティングを施すことにより絶縁機能を持たせ、電食の発生を防ぐことに成功した。国内外自動車メーカーやモーターメーカーに売り込む。