中古車販売・買い取りの「ガリバー」を展開するイドムは、中古車の購入や買い取りなどをすべて非対面で行うオンライン商談サービスの提供を始めた。新型コロナウイルス感染症の影響で、若者層を中心にチャットやオンラインによる非対面のコミュニケーションが増えていることに対応した。利便性を高めて新規顧客の獲得や収益増につなげたい考え。

 同サービスの名称は「おうちでガリバー」。専用ウェブページ上から利用申し込みができる。チャットや電話、ビデオ通話などユーザー任意の方法でガリバー店舗スタッフとやりとりができるようにした。

 中古車を購入する際は、イドムグループの約4万台の在庫からクルマを選べる。必要に応じて、実店舗の展示車両の下見をビデオ通話で行える。ローン審査や書類のやり取り、自宅への納車もすべて非対面のまま完結することができる。代替に伴うマイカーの査定から売却時に発生する書類や実車両の確認、車両引き取りなど一連の業務も非対面で行う。

 中古車購入から納車後のマイカー管理をアプリで行える「マイ・ガリバー」や、買い取り車両の予想査定金額を人工知能(AI)で算出して売却予約までできる「ガリバー・オート」など、過去にリリースしてきた各デジタルサービスをパッケージ化することで完全非対面サービスの提供を実現した。15日から関東地域で新サービスのテレビCMを放映し、利用客の増加を図る。