国土交通省は10日、乗用車の継続生産車を対象に9月から実施予定だった「乗用車等の国際調和排出ガス試験法(WLTCモード法)」の適用を4カ月延期すると発表した。新型コロナウイルス感染症により、完成車の生産にも影響が出ているため特例措置を講じる。この間、継続生産車には引き続き、現行のJC08モードが暫定的に適用されることになる。

 WLTCモードによる試験は2018年10月以降の新型車を対象に適用しており、今秋には継続生産車にも広げる予定だった。しかし、新型コロナによって生産や輸送に遅延が生じていることから、規制適合車の供給が困難な状況にあることから、期限を延長することを決定した。