日産自動車は、金沢工業大学の扇が丘キャンパス(石川県野々市市)内にカーシェアリングサービス「e―シェアモビ」のEVステーションを開設したと発表した。同サービスの大学内のステーション開設は全国で初めて。2台の電気自動車(EV)「リーフ」を配備し、同大学関係者のキャンパス間の移動手段として活用してもらう。リーフの環境性能を体感する機会を提供し、EVの利用促進を目指す。

 2台の車両は主に扇が丘キャンパスを拠点に、約30㌔㍍離れた白山市の山間部に位置する同大学の白山麓キャンパス(石川県白山市)までの移動に使う。

 20年度は同大学の教職員による利用を促進し、21年度以降、平日は大学の関係者、土日には一般市民の学外利用へと範囲を拡大していく予定。教職員は実際に体感したEVの環境性能や走行性能、蓄電池としての役割を外部講演などを通じて情報発信する。

 今後は実際に使用した車両の運行データをもとに、過疎地域のEVカーシェアリングの効率的な運用を検証することも視野に入れる。将来的に地産地消エネルギーの効率的な活用のための研究開発にも生かす。