米国販売子会社のHP

 三菱ふそうトラックス・バスは28日、米国とカナダで新車販売事業を廃止すると発表した。市場の競争環境が激化し、シェアが低迷していたため。アフターサービスは2028年まで継続する。

 同社は1988年米国に販売子会社を設立。小型トラックの販売とサービスを手がけ、94~97年にはシェアを20%にまで高めていた。しかし、足元では日野自動車やいすゞ自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)などとの競争環境が激化し、小型トラック市場のシェアは5%程度に低下していた。

 現在の米国とカナダの販売店数は合計189店。販売店は補修部品や整備への対応に加え、一定期間は在庫車両も販売する。ニュージャージー州の販売子会社本社は維持し、当面は従業員の雇用を継続する。