キャンピングカーのシェアサービス「バンシェア」などを展開するカーステイ(宮下晃樹代表取締役、東京都新宿区)は26日、神奈川県内6カ所の医療機関にキャンピングカーやトレーラー10台を無償提供すると発表した。28日から順次提供し、医療従事者の待機・休憩に役立てる。

 同社がカーライフジャパン(野瀬勇一郎代表取締役、東京都新宿区)と共同運営する「バンシェルター」の一環。4月の開始以来、4カ所の医療機関に8台を提供している。プロジェクトには小田急電鉄が協賛し、グループ会社やパートナー企業と連携して、30日分の車内用リネンやアルコール消毒液、飲料・食料などの物資を提供する。

 新型コロナウイルス感染症に立ち向かう医療現場では、迅速に搬入・設置・撤収できる移動型拠点を求める声が高まっている。神奈川では、県が整備を進める医療体制「神奈川モデル」に協力する医療機関6カ所への提供を皮切りに、順次提供先を拡大する予定。