ZMP(谷口恒社長、東京都文京区)は、中国のロボセンスが開発した広角・近距離計測が可能な3D LiDARの販売を始めたと発表した。搬送ロボットや自動運転車両での利用を見込む。

 販売を開始した3D LiDARは、最短が5㌢㍍未満で近傍の障害物を検出できるほか、最大で100㍍までの距離の周囲の計測や障害物検出に活用できる。垂直視野角は90度、水平視野角は360度と広角の計測も可能という。ロボットや車両の上部に取り付ければ、トンネルなどの天井高や形状の把握にも生かせ、自動走行の判断力の向上と安全確保につながるとしている。

 サイズは直径100㍉㍍×高さ111㍉㍍となる。上部半球の光学部分以外を機体に埋め込むことで柔軟でコンパクトな設計も可能という。自動運転車の4面に埋め込めば、全方位死角なしで運転可能領域を示すことができる。

 価格は49万8千円(税別)。納期は3~4週間。