写真は前回の自動運転AIチャレンジ

 自動車技術会(自技会、坂本秀行会長)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止したイベントをオンライン上で開催すると発表した。6月に予定していた「自動運転AI(人工知能)チャレンジ決勝」の実車競技の代替策として、オンライン上で競技を行えるよう検討するほか、学生向けにインターネットを活用した学習コンテンツの配信も予定する。バーチャルサービスで提供することで、自宅にいながら最新技術に接し、学べる機会を創出する。

 大学生などを対象に昨年から開催している自動運転AIチャレンジの決勝大会は、コロナ禍の余波で今大会の中止をすでに発表していた。詳細は今後詰めるが、中止した決勝大会と経済産業省主催のAIエッヂコンテストの各上位チームを対象に、オンラインで決勝を行う。

 また、中止を発表した学生フォーミュラ日本大会2020の参加学生を対象に、5月26日にセミナーを実施する。電気自動車(EV)などの車両の開発や製作に関する内容を「導入編」としてネット上で無料開放する。

 自宅学習での活用を想定したオンライン講座も開催する。エンジニアやエンジニアを目指す学生向けに自動車の仕組みを基礎から学べるものや、小中学生向けのコンテンツも用意した。