ユーザーは予約した日時、場所に事前購入した野菜を取りに行くため、スーパーマーケットなどの混雑が予想される場所に行く必要はない

 akippa(アキッパ、金谷元気社長、大阪市浪速区)は27日、農産物直売所や農園の検索サービスを運営するYACYBER(ヤサイバー、唐澤太郎社長、大阪市中央区)と連携し、アキッパの契約駐車場を活用した野菜などの無人直売を開始すると発表した。東京都内と関西の一部で行う。買い物による人の密集を避けることで、新型コロナウイルスの感染予防に役立てる。外出自粛で稼働率が低下した駐車場の利用増にもつなげる。

 同サービスは、ユーザーがヤサイバーのウェブサイトでパーキング直売所を検索し、商品の購入と引き取り日時の予約ができるもの。予約していない場合でも現地でQRコード決済による購入ができる。

 農産物の生産者は、ヤサイバーのウェブサイトで農産物を登録。事前に購入・決済された商品や売りたい農産物をパーキング直売所に陳列する。販売増とフードロスの削減が期待できる。8月末まで、ヤサイバーが駐車場の料金を負担する。

 ヤサイバーでは今後、駐車場オーナーの協力を得ながら、住宅地やスーパーマーケットの近くなどでの開催場所と開催頻度を増やしていく。アキッパは、外出自粛で稼働が低下している契約駐車場を無人の直売所として活用することで、稼働率の向上とオーナーの収益維持につなげたい考え。