トヨタ自動車と中国第一汽車集団(一汽集団)は27日、中国事業体制の再編を行うと発表した。天津一汽トヨタ(TFTM)を統括事業体と位置づけ、四川一汽トヨタ(SFTM)や天津一汽トヨタエンジン(TFTE)など、残る製造事業体や研究開発会社、一汽トヨタ技術開発(FTRD)など5社をTFTMの全額出資子会社とする。増減資手続きなどを経て年内にも再編を完了させる見通しだ。

 この再編とは別に、トヨタが32%、一汽が38%などを出資する販売会社「一汽トヨタ自動車販売(FTMS)」についても、資本構成を変えずに管理実務をTFTMに統合する。これらの再編により、開発から生産、販売まで機動的に事業展開できる体制を整え、中国市場の変化に対応していく。

 トヨタは、事業体制を再編する一汽車集団と3つの完成車工場を運営し、広州汽車集団とも広東省で完成車工場を運営している。