三菱自動車は24日、2020年3月期の連結業績予想を修正した。純利益は昨年11月6日発表時の50億円から310億円減少し、260億円の赤字となる。最終赤字となるのは3期ぶり。世界的な需要減速や新型コロナウイルスによる販売減、これまでの拡大路線によってかさんだ先行投資などが影響した。期末配当は前回発表の10円から無配とした。これを受け、役員報酬も減額する。

 業績見通しは売上高が前回発表時から1800億円減の2兆2700億円、営業利益は180億円減の120億円、経常損益は250億円減の50億円の赤字とする。営業利益は黒字を確保したものの純利益は赤字の見通しとなった。

 役員報酬は、代表執行役、執行役、執行役員の業績連動報酬を不支給に、基本報酬も20~30%減額する。また、社外取締役を含む非業務執行取締役は報酬を10~25%返納する。