日野自動車と中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は23日、商用EV開発などの協業を中心とするパートナーシップ契約を締結したと発表した。BYDのEV開発ノウハウと、日野が長年培ってきたハイブリッド車(HV)技術と信頼性を商品開発に生かす。協業は商用EV開発にとどまらず、販売面やEV普及のための事業でも手を組んでいく方針だ。
今回の協業について、中根健人専務役員は「実用性・経済性においても本当に価値のある商用EVの実現を目指し、ともに取り組んでいけることをうれしく思う。お客様に最適な製品をスピード感をもってマーケットに展開していく」とコメントした。
日野は3月、フォルクスワーゲングループの商用車部門であるトレイトンと、電動車のプラットフォームを共有化すると発表。一方、BYDも4月2日にトヨタ自動車とEV研究開発会社を設立するなど、電動車を巡る協業が活発化している。