車中泊スポットの提供やキャンピングカーのシェアサービスなどの車中泊関連事業を展開するカーステイ(宮下晃樹代表取締役、東京都新宿区)は23日、病床や医療従事者の休憩所の確保を目的に、キャンピングカーやトレーラーを医療現場に約1カ月無償で貸し出す「バンシェルター・プロジェクト」を開始すると発表した。2台から借りることができ、無償期間後も同社のシェアサービス「バンシェア」を介して有償で継続利用できる。

 10日には川崎市立井田病院に車両提供しており、今後は関東から順次全国に拡大する予定。無償提供プロジェクトはカーライフジャパン(野瀬勇一郎社長、東京都新宿区)と共同運営し、1千万円の資金調達を目指してクラウドファンディングで支援を募る。支援金はクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で受け付ける。

 カーステイは15日にキャンピングカーの個人間シェアサービス「バンシェア」を開始した。車中泊仕様車のオーナーに車両を登録してもらい、車中泊を希望するユーザーに貸し出すサービスで、年内に登録台数100台を目指している。無償提供プロジェクトの開始にあたり、個人で車両を所有するオーナーだけでなく、レンタル会社やスポンサーなどにも幅広く車両登録を呼びかけるという。