ユニバンスは20日、鈴木一和雄代表取締役会長が同日付で会長兼社長に就任したと発表した。社長復帰は9年ぶり。同社は鈴木会長の社長兼務について、自動車業界が大きな変革期を迎え、新型コロナウイルスの影響による特異な経営環境を社長時代の経験を活かして乗り越えるためとしている。

 6月25日に開催予定の第87回定時株主総会、取締役会で正式に決定する。谷典幸社長は20日付で代表取締役副社長に就いた。鈴木会長は1999年6月に社長、2006年6月に社長執行役員に就任している。社長時代には日産リバイバルプランやリーマンショックなどへの対応を指揮。当時の苦境を乗り越えた経験を今回の難局対応に活かす。

 すずき・いわお 早稲田大学商学部卒。1969年入社。88年常務取締役、95年専務取締役、99年社長、2006年社長執行役員に就任。11年から会長。73歳。