マツダは3日、創立100周年を記念した特別仕様車を全登録乗用車に設定し、予約受注を開始したと発表した。1960年に発売したマツダ初の乗用車「R360クーペ」の象徴的な2トーンカラーをモチーフに赤と白を基調とした内外装を施す。2021年3月まで期間限定販売する。

 外装色はスノーフレイクホワイトパールマイカで統一する。創立100周年の特別ロゴをあしらったシートのヘッドレストやフロアマット、センターホイールキャップなどを装備する。オープンスポーツカーの「ロードスター」にはダークチェリーのソフトトップを採用する。

 発売は「マツダ2」「マツダ3」「CX―3」が6月以降、「CX―30」「CX―5」「CX―8」とロードスターが7月以降、「マツダ6」が9月以降となる。価格(消費税込み)はマツダ3ファストバックの「20S100周年特別記念車」(2WD)で302万1436円。一部の車種を除き、ベース車から11万円高となる。

 モチーフとなったR360クーペは、個性的なデザインが特徴で、軽乗用車では当時前例がなかった4サイクルエンジンやオートマチックトランスミッションを採用するなど、マツダのクルマづくりの原点といえる。100周年記念車には同車の志を受け継ぐ意味を込めた。