トヨタ自動車は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえてタイとベトナムにある完成車工場の稼働を止める。タイではトヨタ・モーター・タイランド(TMT)の全3拠点と、「ハイエース」を生産するトヨタ・オートワークス(TAW)の1拠点を4月7日から17日まで止める。TMTは昨年、「カローラ」や「カムリ」「ハイラックス」などを57万1千台、TAWは9千台をそれぞれ生産した。ベトナムではトヨタ・モーター・ベトナム(TMV)の稼働を30日から当面の間、止める。TMVは昨年、カローラやイノーバなどを5万台生産した。

 東南アジアでは、すでにフィリピンの完成車工場や部品工場を3月17日から、マレーシアの完成車工場を23日から止めている。フィリピンでは現時点で4月半ばに生産を再開する予定。政府による移動制限令の延長が決まったマレーシアは再開のめどは立っていない。