ホンダは29日、中国の広汽本田汽車の完全子会社である本田汽車を4月1日付で広汽本田汽車に吸収合併すると発表した。本田汽車は広汽本田の「広州開発区工場」に名称を変更する。生産の効率化や事業体質の強化につなげる。

 本田汽車は中国初の四輪完成車生産輸出工場として2003年9月に設立された。ホンダのほか、広州汽車や東風汽車が出資していたが、18年に広汽本田が完全子会社化した。4月以降は、これまで生産していたメキシコ向け「シティ」に加え、中国向けの「アコード」の生産を開始する。広汽本田の生産能力は広州開発区工場の5万台を合わせ、年間77万台となる。