トヨタ自動車は30日、外部のサイバーセキュリティー研究機関から指摘されたトヨタ車とレクサス車の脆弱性を確認し、対策を施すと発表した。国内には該当車両がないという。

 中国のネット大手、テンセントのセキュリティー研究部門の指摘を受けて再現評価を実施したトヨタによると、車載マルチメディア製品のブルートゥース通信を経由し、極めて高度なハッキングプログラムを使うことで、一部機能を遠隔操作できることを確認した。ただし、車両の走行性能に関する制御ではない。トヨタでは①極めて高度なプログラムが要る②車両と近い距離を保ち続ける必要がある―ことなどから、実際にハッキングされる可能性は限定的だとしている。

 すでに新車には対策を施しており、使用過程車についてはソフトウエアをアップデートする。