東芝は、3月に販売を開始した日産自動車と三菱自動車の新型軽自動車にリチウムイオン電池「SCiB」が採用されたと発表した。ハイブリッドシステムのバッテリーとして採用されて、マレリの回生蓄電池システムを通じて供給する。

 日産「ルークス/ルークスハイウェイスター」と三菱自「eKクロススペース/eKスペース」の全グレードに搭載するハイブリッドシステムに供給する。同システムは減速時のエネルギーで発電した電気をリチウムイオン電池に充電し、蓄えた電気でモーターを回転させてエンジンの補助駆動力などに使用。2019年3月に販売開始した日産「デイズ/デイズハイウェイスター」と三菱自「eKクロス/eKワゴン」に続く採用となる。

 同社のリチウムイオン電池は負極にチタン酸リチウムを採用し、急速充電性能や長寿命性が特徴という。これにより、急峻なエネルギーの入出力が必要なアイドリングストップシステムやマイルドハイブリッドシステムに最適と評価されたことから採用を獲得した。