東京海上日動保険は17日、人工知能(AI)を活用した新機能「事故状況再現システム」を発表した。同社が提供するドライブレコーダー付きサービス「ドライブエージェントパーソナル(DAP)」を活用。アクシデント発生時にドライブレコーダーの映像を事故受け付けセンターに送信し、AIが自動車事故の事故現場を再現して責任割合を自動算出する。

 事故発生時はこれまで、契約者からのヒアリングや事故現場の確認などをもとに1週間ほどかけて事故状況をまとめ、責任割合を決定していた。新システムはドライブレコーダーの映像をAIで分析=写真。事故状況、車両損傷、責任者割合を5分ほどで分析することが可能となった。分析内容は担当者が確認してサービスの質を担保しつつ、保険金支払いなどをスピーディに処理することを目指す。

 DAPは2017年に発売。これまで約37万台を販売し、3年間のビッグデータをアルベルト社(松本壮志社長、東京都新宿区)が提供するシステムに学習させ、新サービスを実現した。