発表する予定だった新型SUVのティザー画像

 トヨタ自動車は、ジュネーブモーターショーで世界初公開する予定だった新型SUVの発表を見送った。ジュネーブショーは新型コロナウイルスの影響で開催直前に中止となり、各社はインターネットを介して配信する「ヴァーチャルプレスデー」で新型車やコンセプトカーなどを披露。一方、トヨタは欧州に投入予定のレクサス車の紹介にとどめ、ショーの〝目玉〟だった新型SUVは披露しなかった。

 トヨタは2月18日、ジュネーブショーの出展内容について欧州でリリースし、BセグメントSUVの新モデルや、新型「ヤリス」、「RAV4」のプラグインハイブリッド車などを出展すると発表していた。当初、新型SUVの初披露をはじめ3日のプレスカンファレンスの様子をライブ配信する計画だったが、ショー自体の中止を受けて新型車の公開を延期した。広報によると「予定していた新型車の発表日程は未定」という。

 ヴァーチャルプレスデーでは、レクサスの新型車やコンセプトカーを披露した。欧州初公開となった「LC500コンバーチブル」は今夏に欧州に導入すると発表した。昨年11月に中国で発表したレクサスの電気自動車(EV)第1弾「UX300e」を20年下旬に欧州に投入し、21年にはUXシリーズの15%をEVが占めるとしている。