トヨタ自動車の2月の中国新車販売台数は、前年同月比70・2%減の2万3800台だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に販売台数が落ち込んだ。同社によると現在、中国全土の9割強の店舗が営業を再開しているが、消費マインドの低下から3月以降も需要が落ち込む可能性は高い。

 トヨタでは、これまで販売が好調だった「レビン」「カローラ」「カムリ」をはじめ全車種が前年割れとなった。トヨタの中国販売が前年割れとなったのは2カ月連続。1月は春節の前倒しで小幅なマイナスとなったが、「新型コロナウイルスの影響ではない」(広報)としていた。

 中国の進出する国内メーカーでは、スバルの2月販売が91・3%減の119台と大幅なマイナスとなった。ホンダは実績が確定するのが9日の週となる見通しだ。国内メーカーの多くは中国生産をおおむね再開したが稼働は落としている状態で、3月以降の車両供給にも影響がでそうだ。