ロームは2月18日、SiCパワーモジュールがGLMの開発する電気自動車用インバータに採用されたと発表した。インバータはGLMが開発する新しい電気自動車システムに組み込まれる予定。

電気自動車用インバータは現在、400Vが主流だが、システムの軽量化、充電時間短縮に向けて高電圧化、高出力化が求められている。GLMはこうしたニーズに対応するため、2022年春の量産を目指して、「800Vシステム対応次世代SiCインバータ」を開発しており、今回、ロームのSiCパワーデバイスを採用することで、インバータの小型化、軽量化、高出力化を実現できるとしている。

ロームは、2010年に世界初となるSiC MOSFETの量産を開始した。自動車分野では既に急速充電用のオンボードチャージャーでトップシェアとなっており、電気自動車のモータやインバータでの採用も加速している。

今回ロームが開発したSiCパワーモジュールを搭載したインバータは、GLMが開発する電気自動車用プラットフォームに組み込むほか、新車種にも展開する予定。