スズキは、完成検査の不正問題の再発防止策を2020年3月末までに完了して生産を正常化すると発表した。

同社は完成検査問題を受けて、再発防止策を導入、品質管理を徹底するため、生産ラインのスピードを通常より落として減産していた。2019年4-12月期(第3四半期累計)の四輪車の国内生産は前年同期比8.4%減の69万6000台にとどまった。

検査設備の改善や増強、検査員の負担軽減、完成検査工程の見直しなど、検査員が確実な検査を安定して作業できる環境を整備するとともに、生産能力を上回る完成検査処理能力の確保を2020年3月末までに完了する予定。これによって生産ラインのスピードを通常に戻し、生産を正常化する。2020年4月から四輪車の国内生産は前年を上回る見通し。

一方、同社は2020年3月末までに不正問題を学習する常設展示エリアの設置、法令改正などを社内規定に適時反映するためのサービスを導入する予定。2月末までには全社員にコンプライアンスハンドブックを配布する予定。