ダイヤモンド・プリンセス

新型コロナウイルスの感染者が乗っていたことが発覚し、横浜港に停泊しているクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」を運行するプリンセスクルーズは2月5日、乗船中の全乗客と全乗務員の厚生労働省による検査の第一段階が完了し、採取した検体サンプルから10人の新型コロナウイルス陽性の反応を確認したとの報告を受けたと発表した。
10人の国籍は、オーストラリア籍の乗客が2人、日本籍の乗客が3人、中国籍(香港)の乗客が3人、米国籍の乗客が1人、フィリピン籍の乗務員が1人。

10人は検査結果を告知した上で、海上保安庁の船艇で陸上へ輸送し、現地医療機関へ搬送した。ダイヤモンド・プリンセスは引き続き検疫下におかれ、横浜港にとどまる。厚生労働省の定めでは検疫期間は最低14日間。

プリンセス・クルーズは横浜港入港時、乗客2666人、乗務員1045人が乗船していた。このうち、約半数が日本からの乗客。

船は横浜港での食料などの資の積み込みを行う前に、5日に一旦現地を離れ、真水精製とバラスト水管理などの運航に必要な作業を行う。

プリンセス・クルーズでは日本や世界各国の保健当局の指示に全面的に従って協力するとしている。

一方、横浜港を2月4日と2月12日、神戸港を2月6日と2月14日にそれぞれ出航する2コースのクルーズは中止する。