故郷の旧繁華街を歩くと「…昔の光いまいずこ」と、哀愁を帯びた曲調の『荒城の月』が思い浮かぶ。ご多分に漏れず、我が故郷にも、いわゆるシャッター通りと呼ばれる商店街がある◆曲の4番は「天上影は変わらねど栄枯は移る世の姿 写さんとてか今も尚 ああ荒城の夜半の月」。作詞の土井晩翠は「無常」を説いたとも…◆栄枯盛衰は世の習いというが、年末年始、少し風景に変…