三菱ケミカルは、炭素繊維複合材料事業を強化するため、ドイツの炭素繊維プリプレグメーカーのc-m-pを買収することを決定したと発表した。買収は2020年2月を目途に完了する予定。

c-m-pは、UD・織物プリプレグの製造技術に強く、主に航空機、自動車向けにソリューションを提供している。今回、三菱ケミカルは買収することで、日米欧の世界三極体制でプリプレグの生産体制を確立する。

モビリティ分野で先端材料の採用が先行する欧州で、イタリア・モデナでSMC(シートモールディングコンパウンド)製造設備を増設するなど、炭素繊維複合材料の生産体制を増強していく構え。