「記憶とは活動したり、消すことのできない持続である」。仏哲学者のアンリ・ベルクソンの言葉だ◆17日に阪神・淡路大震災から四半世紀の時が流れた。当時、私は大阪在住で受験生。2月に被災地のある大学を受験し、震災の生々しい爪痕が残る景色に怖さを感じたが、一方で「遠い出来事」とも捉えていた◆3月11日には東日本大震災から9年目を迎える。この時は東北支社に…