フィアットクライスラーオートモビルズ(FCA)は、台湾の鴻海精密工業と、中国で電気自動車(EV)の合弁生産に向けて協議を開始したと発表した。今後、数カ月以内に法的拘束力のある合意を目指す。

鴻海精密は、電子機器の受託製造サービス(EMS)の世界最大手で、FCAと手を組むことで自動車事業に参入する。一方のFCAは、主要市場が欧州と北米で、世界最大の自動車市場である中国市場は手付かずの状態。鴻海精密のサプライチェーンを活用して、中国でコストを抑えたEVを現地生産する。

EVの合弁生産工場は折半出資とする。次世代バッテリーを搭載したEVを生産するとともに、コネクテッドカー関連事業も展開する。ただ、FCAでは「数カ月以内に最終合意に達する保証はない」としている。