スカイアクティブX

マツダは1月16日、SUV「CX-30」に燃焼制御技術「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用したガソリンエンジン「スカイアクティブX」搭載モデルを追加設定して同日に発売開始したと発表した。

価格は「X プロアクティブ」のFFが329万4500円。スカイアクティブXエンジン搭載車はマイルドハイブリッドシステムを搭載するが、通常の2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンエンジン「スカイアクティブG 2.0」を搭載したモデルと比べて約70万円高い。

スカイアクティブXは、通常のガソリンエンジンよりも多量の空気やガスを入れて希薄化した混合気を圧縮する。スパークプラグで火炎球を作って筒内の混合気をさらに圧縮し、ディーゼルエンジンの技術である圧縮着火技術を応用することで混合気を多点数で圧縮着火、素早く燃焼する。燃焼状態を常にモニターし、高効率燃焼できるよう点火タイミングなどを制御し、ノッキングをコントロールしている。これによってガソリンエンジンの高回転域までの伸びと、ディーゼルエンジンの高トルク、低燃費、高い応答性などを両立できる。

要素技術として高燃圧噴射システムやエアーサプライシステム、筒内圧センサー、クールドEGRシステム、三元触媒+ガソリンパティキュレートフィルターなどで実現する。

スカイアクティブXエンジンは昨年12月、「マツダ3」に搭載して世界で初めてSPCCIを実用化した。CX-30は設定モデルとして2車種目となる。

CX-30のスカイアクティブX搭載車は24ボルト・マイルドハイブリッドシステムを搭載しており、走行中のモーターによるアシストや、アイドリングストップからの再始動、変速アシスト制御などに活用する。

エンジンの最高出力は180ps/6000rpm、最大トルクが22.8kgf・m/3000rpm。燃費(WLTCモード)はXプロアクティブのFFが16.8km/L。