日立製作所とホンダは昨年10月、日立オートモティブシステムズとホンダ傘下のケーヒン、ショーワ、日信工業の統合を発表した(ケーヒン)
日立オートモティブシステムズ
ショーワ
日信工業

  昨年に引き続き、今年も部品メーカーの国内での合従連衡がさらに進みそうだ。国内では自動車メーカー系列の枠を越えた統合や協業が特に昨年に加速し、今年後半には日立系とホンダ系のサプライヤー4社が統合した新たなメガサプライヤーの誕生が予定される。

 国内3大自動車メーカー系列サプライヤーに限れば、すでにトヨタ系が自動運転制御ソフトで合弁会社を設立したほか、ホンダ系では系列内サプライヤーの協業や日立・ホンダ連合系のサプライヤー統合などが進む一方で、日産系では統合・協業の動きは鈍い。

 日産系では、日産自動車と系列サプライヤーが生産技術領域での協力関係を構築するなどの活動がすでに進んでいるが、系列内での経営統合や先行開発における共同開発といった取り組みはあまり見られない。

 日産と取引の多い一部サプライヤーでは「グローバル競争力を維持・強化するためには、統合もやむなしの段階にきているのではないか」と危機感を抱く。

 海外でメガサプライヤーが車両全体でのシステム提案力を高まる中、国内サプライヤーは危機感を高めている。