トヨタ自動車は12月25日に発表した2019年11月の生産・販売実績によると、世界販売台数が前年同月比2.6%増の83万7475台と前年を上回った。

国内販売は消費増税などの影響で同7.0%減の12万7686台と落ち込んだものの、海外販売が同4.6%増の70万9789台と順調だった。北米がRAV4などのライトトラック系の販売が好調で同8.0%増の24万0556台となった。

中国はアバロン、カローラ、レビンやレクサスブランド車の販売が好調で同11.4%増の15万2249台だった。タイ、インドネシアの販売は不振だったものの、中国を含むアジアでは同4.0%増の26万8044台だった。韓国は同66.4%減の1302台にとどまった。

欧州はRAV4やカローラスポーツ、カローラ、UXなど、ハイブリッド車が好調で同2.9%増の8万3014台となった。

グローバル世界生産は同3.1%減の77万3551台と2カ月連続で前年割れとなった。国内生産が前年より稼働日が1日少なかったため、同4.4%減の27万5440台と2カ月連続でマイナスだった。海外生産は同2.4%減の49万8111台で、6カ月連続マイナスだった。

北米はカナダでのRAV4の生産が軌道に乗り、同4.4%増の15万8226台となった。しかし、欧州は現行ヤリスの販売が低迷しているため、同3.6%減の7万0738台だった。

アジアは中国がアバロンやカローラが増加して同5.1%増の14万2978台となったものの、タイが同20.5%減の4万2447台、インドネシアが同11.6%減の1万4626台と、大幅に落ち込んだ。中国を含むアジア全体では同2.6%減の23万3717台だった。