TSテック UK

ホンダ系サプライヤーのテイ・エス テック(TSテック)は12月6日、英国生産拠点の閉鎖に向けて労使交渉を開始したと発表した。主要納入先のホンダが2021年に英国での生産拠点を閉鎖するため。

ホンダは2019年2月、英国スウィンドンにある四輪車生産拠点を2021年に閉鎖することを決定したと公表した。

TSテックの英国子会社TSテック・UKは、製造する四輪車向けシートのほとんどがホンダの英国生産拠点向け。ホンダの英国生産撤退後、現在の事業規模を維持していくのは困難になることから、同時期に工場を閉鎖する意向だ。

TSテックでは「会社の将来に対するすべての可能性を検討し、主要顧客であるホンダ・オブ・ザ・UK・マニュファクチャリングの生産終了に合わせた事業撤退を含めて今後の方向性について労使間で協議を開始する」としている。

ホンダが英国生産からの撤退を決めてからサプライヤー各社も生産・販売体制を相次いで見直している。自動車用ホースを製造するニチリンは2020年6月に英国工場の生産停止を決定。ユカタ技研は2021年に英国生産拠点を停止することについて労使間で協議している。ケーヒンは英国の販売拠点を2021年12月に解散することを決めている。