ゼネラルモーターズ(GM)は、韓国のLG化学と米国で電気自動車(EV)用バッテリーセルを合弁で量産することで合意したと発表した。両社は、折半出資の合弁会社を通じて最大で総額23億ドル(約2500億円)を投資する。低コストのバッテリー開発でも協力する。

合弁会社はオハイオ州北東部のローズタウンエリアにEV向けバッテリーセルの組み立て工場を新設する。2020年半ばに起工式を行う予定で、2021年秋にGMが市場投入する予定の電動ピックアップトラックに搭載される見通し。

生産能力は年間30ギガワットアワー以上を確保する予定で、1100人以上の新規雇用を見込む。将来的な拡張にも柔軟に対応できるとしている。

GMの製造に関する専門技術とLG化学のバッテリーセルに関する技術を融合して競争力の高いバッテリーセルを量産する。

また、両社はEVの高い価格の原因となっているバッテリーのコストを低減するため、開発分野でも協力する。バッテリーコストを業界トップレベルまで下げることを目指す。

GMはオハイオ州ローズタウンにある製造拠点を2019年3月に閉鎖し、バッテリー式電動トラックメーカーのローズタウン・モーターズに売却することを決定していた。近隣に経営資源を集中している電動車向けの工場を設けて雇用の受け皿とする。