矢原史朗氏

パイオニアは12月2日、2020年1月1日付けで、森谷浩一社長が退任して、ベインキャピタルジャパンでさまざまな事業会社のトップを務めてきた矢原史朗氏が社長に就任する人事を内定したと発表した。森谷氏は代表権を持たない取締役となる。

同社は投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)の傘下に入った後も、パイオニアのプロパーだった森谷氏がトップに残っていた。経営再建の取り組みによって短期間で財務基盤や、収益性、キャッシュ・フローが改善した。今後は成長ステージを見据えた新たな経営体制のもとで持続的な成長を目指すため、外部からトップを招く。

矢原氏は伊藤忠商事の自動車部門や、GEグループを経て2007年にベインキャピタルに入社して傘下にあるサンテレホンや、ベルシステム24のトップを務め、2014年12月からは日本エア・リキードの社長を務めている。12月1日付けでパイオニアの顧問に就任した。57歳。