FRのコンセプトカーと見られる「ヴィジョン・クーペ」
「ヴィジョン・クーペ」

マツダは、FR(前エンジン・後輪駆動)プラットフォームに縦置き直列6気筒エンジンを搭載するラージモデルの投入時期が2022年度に遅れる見通しを明らかにした。FRプラットフォームは、48ボルトマイルドハイブリッドシステム搭載車や、プラグインハイブリッド車も設定する予定。FRプラットフォームを当初の設計から一部変更したことから開発に遅れが生じている。

マツダはブランド戦略を強化しており、この一環としてラージモデルと呼ぶ上級セグメントに参入する方針。ラージモデルは当初、2020年春に投入する計画だったが、その後、開発に遅れが出たことから2021年に量産時期をずらした。今回さらに、2022年度に市場投入がずれ込む見通しとなった。

ラージモデルの新型車は「マツダらしい走行性能」を追及するためFRとする。このモデルは直列6気筒エンジンや、48ボルトマイルドハイブリッド車やプラグインハイブリッド車も設定する予定で、これらのモデルを一括企画している。性能を向上するため、FRプラットフォームの設計を一部見直すことになったため、量産スケジュールが1年近く遅れる見通しとなった。

マツダにとってラージモデルは、販売車種の価格カバレッジを拡大して収益力アップを図るために重要な戦略モデルとなる。