タダノは、米建機大手のテレックス・コーポレーションからドイツに本拠地を置く「デマーグ」ブランドのクレーン事業買収が完了したと発表した。取得価額は約2億1500万㌦(約236億円)。大型クレーンのラインアップを拡充し、海外事業の拡大を目指す。

 同事業買収で、新たに不特定の場所へ自力移動して作業できる移動式クレーン「クローラクレーン」を同社グループの商品ラインナップに加える。さらにはオールテレーンクレーン事業の拡充を図り、幅広いニーズに対応する。

 タダノ・グループは「LE(移動機能付き抗重力・空間作業機械)」を事業領域と定め、「LE世界No.1」を長期目標に掲げてさらなるグローバル化に取り組んでいる。テレックスのグループブランドの一つであるデマーグクレーン事業は100年以上の長い歴史があり、大型のオールテレーンクレーンやクローラクレーンで世界有数のブランド。

 タダノは、今回の買収でグローバルでプレゼンスの大幅な拡大を目指す。