アグリロボトラクタ MR1000A【有人仕様】

クボタは7月5日、オペレーターが搭乗した状態での自動運転が可能な農業機械「アグリロボトラクタMR1000A【有人仕様】」を9月に販売開始すると発表した。同社では、年内に使用者の監視下で無人運転作業が可能な「無人仕様」も販売する。

農家の高齢化や担い手不足が深刻化する中、同社はGPS農機「ファームパイロット」シリーズのラインナップを拡充している。アグリロボトラクタMR1000Aは自動運転領域を拡大し、農作業の効率化や高精度化、省人化、軽労化を実現する。

新型農機は「耕うん」、「代かき」、「肥料散布」、「粗耕起」、「播種」の5つの作業を自動運転するほか、直進や旋回操作も自動で行うため、作業精度が向上する。未熟練者でも簡単に操作できるとしている。

実際の作業では、ほ場の形状を認識させるため、手動操作で外周を走行、その後に作業に必要な条件をタッチパネル式自動運転モニターに入力するだけで、ほ場形状に合わせて最も効率的な作業ルートを自動生成する。自動運転作業時、「マッピングしたほ場から機体がはみ出る」、「作業経路から外れる」などの場合、自動運転を停止できる機能を装備する。

RTK(干渉測位方式)に対応しており、誤差数センチの高精度測位が可能。価格はホイル仕様が1124万7000円(消費税別)から。