悪天候でも目立つボディーカラー(ジムニー)
ジムニーシエラには全12色を用意
1.5リットル「K15B型エンジン」を搭載(ジムニーシエラ)
内装は実用性を重視した
新開発のラダーフレームによりねじり剛性を向上させた

 スズキは「ジムニー」と「ジムニーシエラ」を20年ぶりに全面改良して発売した。「FRレイアウト」などジムニー伝統の車体構成を継承しつつ、それぞれエンジンを刷新し走行性能を引き上げた。居住性も高めることで、プロユースにも応える使いやすさを実現した。

■新開発のラダーフレームで悪路での操縦安定性高める

 ジムニーは1970年に初代を発売し、現在のモデルは4代目となる。本格四輪駆動(4WD)性能を持つ軽自動車として、誕生から約半世紀の歴史を持つ。ジムニーシエラはジムニーをサイズアップした登録車モデル。ジムニーシリーズは国内外で累計285万台を販売しており、「日本が世界に誇る唯一無二のコンパクト4WD」(鈴木俊宏社長)として位置付ける。

 エックスメンバーとクロスメンバーを加えた新開発のラダーフレームを採用した。ねじり剛性を従来の1.5倍まで引き上げ、悪路での操縦安定性を高めた。また、二輪駆動(2WD)時にフロントエンジンでリアタイヤを駆動するFRレイアウトや路面状況に応じてドライバーが駆動方法を変えられる「副変速機付パートタイム4WD」、凸凹路地での接地性を重視した「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」など、先代から続くジムニーならではの基本構造も受け継ぐ。

 作業現場などでの使用を想定し、プロユースにも応える。前後輪どちらかがぬかるみなどで空転した場合でも、もう一方の駆動力を確実に確保する「ブレーキLSDトラクションコントロール」や登り坂や下り坂で安定した発進をサポートする「ヒルディセントコントロールスイッチ」も設置した。

 ジムニーには専用チューニングした「R06A型ターボエンジン」を、ジムニーシエラには新開発の1.5リットル「K15B型エンジン」をそれぞれ搭載。いずれもオフロードにおける走破性能を高めた。

 ブレーキシステムは、ブレーキブースターを最適化したことでコントロール性を向上させた。悪路などでステアリングが取られるキックバックを低減するステアリングダンバーを搭載し、高速走行時などの振動を低減している。

 デザイン面では、「プロの道具」をコンセプトに、内外装ともに実用性を徹底的に追求。エクステリアは、車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディーなどを採用し機能美を重視したほか、降雪時に雪が溜まりにくい凸凹が少ないボディー形状としている。また、ドアを開けた時に車室内への雨風の侵入を防ぐドリップレールを採用し、先代よりも積載幅を拡張した。ボディーカラーは、悪天候時でも目立つ「キネティックイエロー」や森などで周りに溶け込みやすい「ジャングルグリーン」の2色を新たに採用した。

■オフロードでの運転のしやすさを重視したインテリア

 インテリアは、オフロードでの運転のしやすさを重視する。インストルメントパネルは車体の傾きが判断しやすい水平基調のラインを強調し、段差を設けてドライバーの視界を広げた。荷室空間は、効率的な荷物の積み下ろしができるレイアウトを取り入れ、汚れたものを収納できるラゲッジボックスも備える。

 安全性能も高めた。歩行者検知機能を備え自動ブレーキで衝突回避を図る「デュアルセンサーブレーキサポート」や進入禁止などの標識をカメラで判断する「標識認識機能」などを標準装備する。

 国内の年間販売目標は、ジムニーが1万5千台、ジムニーシエラは1200台。価格は、ジムニーが145万8千円から、ジムニーシエラが176万400円から(ともに消費税込み)。