三菱マテリアルは8日、三菱アルミニウム(浜地昭男社長、東京都港区)など連結子会社3社で新たな品質データの改ざんが発覚したと発表した。不正の範囲が拡大したことで、同社グループに対する信頼度が一段と低下することは避けられない状況だ。

 三菱アルミニウムでは、昨秋の不正発覚後の調査で、輸送機器などのアルミ部材の材料物性測定値を偽装したほか「JIS規格」に合致しない製品にJISマークを表示した不正品を出荷していたことが判明した。ダイヤメット(安竹睦実社長、新潟市東区)は、自動車用焼結部品で規格外の寸法であるにもかかわらず適正範囲内であるように偽って出荷していた。

 三菱アルミニウムでは、富士製作所(静岡県裾野市)が不正品を115社に合計1万4790トン出荷。すでに112社に説明したほか、安全性の確認を進めているとしている。同社子会社の立花金属工業(工藤元社長、大阪市北区)も測定値の偽装や検査データをねつ造していた。

 ダイヤメットは、三菱マテリアルの社員の通報によって1月24日に品質データの偽装が露見したという。調査した2017年1月から今年1月末までの1年1カ月間の総出荷量の3分の1に当たる約6500トンに不正の可能性がある。現時点で判明した不正品の出荷先は73社で、このうち48社に説明を終えた。