「操縦桿が重く、扱いにくい戦闘機だった」―。太平洋戦争中、「飛燕」(ひえん/陸軍三式戦闘機)のパイロットであった福長直人さんが語っていた。あの「飛燕」が終戦から70年の時を超え、今年10月、甦った。この復元は川崎重工業の創立120周年を記念した事業で、現在も続くカワサキの世界最速にかける技術屋魂の伝承と、国内で1機だけ現存していた「飛燕」の残骸を…