トヨタ、スーパースポーツ「GR GT」とレクサスのEV「LFAコンセプト」を世界初公開 V8ハイブリッドで2027年頃の発売へ

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  • 2025年12月5日

トヨタ自動車は12月5日、GRブランドのフラッグシップスポーツカー「GR GT」を世界初公開した。2010年に発売したレクサス「LFA」以来のスーパースポーツカーの市場投入で、27年頃の発売を目指す。GR GTとボディ骨格などを共有したレクサスブランドの電気自動車(EV)スポーツカー「LFAコンセプト」も初披露した。

GR GTは2シーターでロングノーズ・ショートデッキのデザインが特徴。新開発の4000ccV型8気筒ツインターボエンジンと、1モーターハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインを搭載し、システム最高出力650馬力以上、最大トルク850Nm以上を発揮する。変速機構は8速ATを搭載する。

車体にはトヨタとして初めてオールアルミニウム骨格を採用した。カーボンや樹脂も適材適所に使用することで軽量で高剛性なボディーに仕上げた。エクステリアデザインは空力性能優先で開発したという。

前後重量配分を最適化するために、フロントにエンジン、リアにトランスミッションを搭載するFRレイアウトのトランスアクスル方式を採用した。冷却用の空気を送り込むリアフェンダー上部のエアインテークにもLFAの面影を残した。

GR GTには市販車ベースのレーシングカー規格「GT3」に準拠するマシンも用意する。GR GTとGR GT3は27年頃の発売を目指して開発を進める。

サイモン・ハンフリーズCBO(チーフブランディングオフィサー)は「ロードカーのGR GTはレースカーと同じV8ツインターボに加えてハイブリッドを搭載し、これまでで最もレースカーに近いDNAをもつ市販車だ」と強調した。

LFAコンセプトは、レクサスブランドの電動化戦略に沿ったフラッグシップEVスポーツカーとなる。GR GTのオールアルミ骨格をベースに、スポーツカーとしての性能と、初代LFAから引き継ぐ官能的な造形美を実現した。

LFAコンセプトは、「ジャパンモビリティショー2025」にも展示した「レクサス スポーツコンセプト」となる。今回、新たに一部の諸元と名称を発表した。

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