F1角田裕毅選手、2026年は控えドライバーに 来季以降のキャリアに注目集まる

  • クルマ文化・モータースポーツ
  • 2025年12月3日

F1(フォーミュラワン)世界選手権のレッドブル・レーシングは日本時間12月3日、所属する角田裕毅選手が来季は通年参戦せず、控えドライバーに就くことを発表した。来季はホンダがパワーユニット(PU)供給者として復帰するものの、日本人ドライバーのレース出走は厳しい見通しとなった。

角田選手はホンダとレッドブルの育成ドライバーとして2021年からF1に参戦。今年4月の日本グランプリから強豪レッドブルに移籍し、好成績が期待されたものの、ここまで決勝での最高順位は6位止まりだった。

今シーズンは7日のアブダビグランプリ(ドバイ首長国連邦)で最終戦を迎える。チームメイトの4年連続王者、マックス・フェルスタッペン選手は逆転での総合優勝を目指しており、角田選手の好走とアシストにも期待が集まる。

ホンダは21年のF1撤退後もレッドブルグループを継続支援してきたが、来季からレッドブルはフォード・モーターと組む。23年になって復帰を発表したホンダは英アストンマーティンとPUの供給契約を結んでいる。ただ、現地報道では角田選手の契約と並行して、ホンダとレッドブルが旧型車テストでのPU供給契約を結んだとの情報もあり、混沌としている。レッドブルは角田選手について「ファミリーに留まる」としており、今後どのようなキャリアを歩むのか、注目が高まっている。

レッドブルは今季序盤の成績が振るわず、チーム代表が更迭される混乱もあった。現在代表を務めるローラン・メキース氏は「彼(角田選手)には人を惹き付ける魅力があり、特別な存在だ。今後も貴重な支援をしてくれると確信している」とコメントした。

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