ジャパンディスプレイの2025年4~9月期決算、113億円の最終赤字 赤字幅縮小も債務超過続く

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  • 2025年11月17日

 ジャパンディスプレイ(JDI)は13日、2025年4~9月期連結決算が113億円の最終赤字になったと発表した。前年同期は168億円の赤字。赤字幅は縮小したものの、9月末時点の純資産はマイナス40億円と債務超過が続いている。上場廃止の回避に向け、主力の茂原工場(千葉県茂原市)の生産終了を12月から11月に前倒しし「不動産売却で早期の債務超過脱却を目指す」(明間純代表執行役社長)としている。

 売上高は前年同期比35.5%減の664億円。26年3月期の業績見通しは依然として非公表とした。また車載関連事業の分離も遅れているが、10月から社内カンパニーとして独立性を高めている。同社は「パートナーとの協業に向け、複数の話をいただいている」と、出資受け入れなどを進める考えを示した。

 明間社長は、車載事業について「米関税などをめぐる不透明感があり、また市況も厳しい。コモディティー(汎用品)ではなくプレミアムな製品に注力したい」と今後の方針を語った。

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