ニデックは4日、総額6千億円の融資枠を確保したと発表した。混乱の続く経営の安定化に向けて、資金調達先を確保した格好だ。
主要取引行の三菱UFJ銀行および三井住友銀行と、各3千億円のコミットメントライン(無担保・無保証)契約を締結した。契約期間は7日から2026年11月6日までの1年間。ニデックは「機動的かつ安定的な資金調達手段を確保し財務基盤の強化を図るため」としている。
同社グループでは不適切会計処理の疑いが発覚し、監査法人が25年3月期の有価証券報告書に「意見不表明」とするなど、経営の混乱が続いている。4日終値は、8月25日の年初来高値よりも4割安の1株当たり1967円だった。















