帝人、持ち分法適用会社のジーエイチクラフトを売却 収益悪化する複合成形材料事業の立て直しへ

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  • 2023年9月4日

 帝人は、複合成形材料の設計や加工を手がける持ち分法適用会社のジーエイチクラフト(GHC、須山洋一社長、静岡県御殿場市)の保有株式をTIPコンポジット(二ノ宮啓社長、長野県松本市)に売却すると発表した。売却額は数億円で、業績への影響は軽微だ。

 帝人の複合成形材料事業は原材料価格の高騰や労働力不足などで収益が悪化しており、立て直しに取り組んでいる最中だ。GHCは先端複合材料を使った軽量構造製品の設計、受託開発などを手がける。航空宇宙や工業用途などで強みを持つTIPへの売却を決めた。

 帝人はGHCを2008年に買収し、現在は株式の99.1%を保有している。

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