「家康は信長の下請会社の社長にあたる」―。作家の司馬遼太郎は若き徳川家康の立場を現代の中小企業経営者に例えた。『家康について』に書かれたもので、性格を示す職業では織田信長が私立大学中退の「前衛芸術家(趣味から政治、戦術まで)」、豊臣秀吉が蓄財に長けた選挙に強い「政治家」、家康が律儀に勉強した東大卒の「高級官僚」と分析。「鳴かぬなら」の例えより、細…