高精度・高耐久のボール型センサー
最大22輪までの情報を表示するモニター

 ファイブゲート(小笠原孝嗣社長、埼玉県志木市)のタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)が高い注目を集めている。ブースでは世界初の高精度ボール型センサーを採用したトラック用「エアボールTB」を展示。ドライバーの負担軽減し、安全を確保することで、物流業界が直面する課題解決を目指す。

 同製品は、ボール型のセンサーをタイヤ内部に投げ込むだけで設置が完了し、最大22輪のタイヤ空気圧をリアルタイムで一括監視できる。また、ブースではデモンストレーションを行い、その効果をアピールし、業界内での認知拡大を図る考えだ。

 物流大手のヤマト運輸とジェイティ物流では実証実験を経て、正式採用を決めた。ドライバーによる発見が困難であった運行中のタイヤの空気圧異常を数値化し、タイヤトラブルを未然に防ぎつつ、ドライバーの安全を確保する。また、デジタルタコグラフ(デジタル式運行記録計)と連動するため、メーカーとの共同開発も進めている。タイヤ圧力の変化などを含む運行データの蓄積と分析を行い、運行管理の最適化を図る。

 小笠原社長は「街中を走るクルマに当社の製品が普及し、一般的な装備となるようPR活動を続けていきたい」と展望を語った。